試合中だということも忘れて、ポカンとその光景を見ていると。 「よそ見すんな」 「え?」 突然、後ろから聞こえた低い声。 慌てて振り返ると、そこにはやっぱり日野くんがいた。 「俺を見ろ」 ────ドキッ。 なんだろう、この感じ。 心臓が締めつけられて苦しくて、でも不思議と心地いい、そんな感じ。 この気持ちは、一体……。