「あ、別に無理に読まなくても……」 「……違う。俺が、七草さんの本読みたいだけ」 だから、気にすんな、と。 顔を真っ赤に染めて日野くんはそう訴える。 おっ、久しぶりの長文! やっぱり日野くんが必死に話してる姿って新鮮だなぁ。 ほら、周りの人も「え、あの日野くんが喋ってる!」みたいな目で見てるし。 やっぱり日野くんは人気者なんだね、うんうん。