「七草さんって、こういうことされたいの?」 「えっ?」 それは、どういうことですか? そう言葉を発する前に、私は口をポカンと開けて固まってしまった。 なぜなら。 「へぇ、壁ドンか」 その言葉とともに。 ドン。 そんな音がした数秒後、恐る恐る目を開けると。 前には日野くん、後ろには壁がある不思議な状況になってたから。