ご飯が終わると龍月と束李は散歩に出かけた。

今は悠琉と美陽が片付けをしていた。

「俺たちも終わったらお散歩行くか?」

悠琉は洗ったお皿を拭いている美陽に話しかける。

「んー…、先にお風呂に入りたいかな」

美陽は服や髪の毛についた匂いを気にしていた。

「分かった。じゃあ、風呂上がりに。先にどうぞ」
「え、いいの?」
「うん、後は俺がやっとくし…」
「あ、ありがとう」

美陽はお風呂セットを取りに行った。
悠琉は黙々と洗っていく。

「涼みたいのもあるんだろうな…」

悠琉はすべて洗い終わると次に拭いていった。
片付けが終わると龍月と束李が帰ってきた。

「ただいまー。お菓子買ってきた」

龍月が先に入り、その後で束李が中に入った。

「おかえり、ありがとう」
「あれ?美陽は…」
「ああ、今お風呂に入ってるよ」

美陽がお風呂に入っている間、3人でゆっくりする。

「今日はお疲れさん」
「うん、お疲れ」
「あ!後で花火しません?」

束李が唐突に言い始めた。

「いいけど、その花火は?」
「あっちに置いてあります」

束李は荷物が置いてある方を指さした。

「「い、いつのまに…」」

悠琉と龍月はびっくりしていた。

「上がりました~…。」
「お帰り。」
「美陽、お帰り」

美陽は濡れた髪の毛をタオルで拭きながら悠琉の隣に座った。

「おかえりなさい2人とも」
「じゃあ、俺も入ってくるな」

美陽が座って落ち着くと悠琉が立った。
龍月はベランダに出た。

「束李、花火するの?本当に?」
「うん、しようよ!せっかく買って来たんだから!」

束李は花火の準備をするため花火を取りに行きベランダに出た。

「…あ、デジカメ」

美陽は自分のカバンの中からカメラの入ったケースを探した。