家には誰もいない。

パパもママも、妹も。





私の英語の課題を手伝ってくれたあと、ベッドに座っていた私の横に、先生が座った。






あぁ、私、どうしようもなく先生が好きだ。



かっこいいなあ、なんて思いながら、笑顔で話す先生の横顔を見ていたら…







先生は、私にキスをした。

とろけるような、甘いキス。



「せっ…先生……んっ!」



「愛莉、ちゃんと夜も課題やれよ?」


「…先生、今の……」



なにも言わずに、先生は私の頭をなでて、また教科書を眺めた。






これは、まだ先のお話。