「じゃ!行きますか!」

「うん!」

私はこの何気無い普通の日常が大好き。

特に何も起こらずただただ過ぎていく日々。

平凡で静かで私の隣にはいつも二人がいる。

大好きな二人が。

……でも。

だからこそ何か違う事をしたい。

最近そう思うようになった。

皆さんも無いですか?

何か刺激が欲しい!

とか

違った事がしたい!

とか……。

二次元にいる私だって、魔法を使ってみたいし、空を飛んでみたいって一回は思った事あるんです…!

作者様によっては空が飛べたり、魔法が使えるかもしれないけど、私にはそんな能力は無いんです…。

だ、だからこそ何か!

みんながやるような事じゃなくて、みんながやらないような事を積極的にやっていきたい……!

そう、思ってるんです!

馬鹿にされるかもしれない。

笑われるかもしれない。

……一人になっちゃうかもしれない。




それでも構わない!



だって自分がやりたい事なのに、周りがどうとか、みんながどうとかじゃなくて……。

最終的に判断するのは《自分》なんだから!

そう思うようにしてるんです。





……えっ?何をしたいかって?





それがまだ自分でも何をしたいか決まってなくて……。





も、もちろん候補は何個かあるのですが……。





うーん……。

どーしようかなー……。





「じゃー、この問題を〜…。そうだなぁ…。今日は誰にしよーかな〜。水島さん!」

私のやりたい事……。

やりたい事……。

「水島さーん!…あれ?」

誰かが私の肩を叩いた。

ちょっと今考え中で……。

えっ?

「優香里!呼ばれてるよ!」

だ、誰に?

私が顔を上げるとクラス中の目線が私に向いていた。





はっ!

授業中だった……!

つい考え込んじゃった…!!

「は、はい!」

「この問題だけど…。」

えっと…。

黒板には数学の式がずらっとかいてある。

あっ、最後の問題だけまだ答えが書いてない!

あの問題の答えを言えばいいのかな?

ふむふむ……。

うーんと……。

「水島さん?」

「は、はい!答えは5です!」

「はい、正解。じゃー次の問題を〜…」

ふぅ〜、危なかった〜……。

ふと隣を見ると愛菜ちゃんがニコッと微笑む。

二、ニコッ☆

いや、微笑み方、下手くそか私…。

はぁ……。

授業に集中集中……。

皆さんも授業中の考え込みには要注意です…!