お見合いさせられました!

ホテルの正面玄関にタクシーが到着する。
制服姿のドアマンが、ドアを開けてくれる。
私はバッグと紙袋を手に持って、ロビーに向かう。

さすが、高級ホテル!
到着して早々、テンション上がっちゃうよ!

床はピカピカ。
天井は高くて解放感がある。
きらびやかな調度品がそこかしこに置かれていて、立派なフラワーアートが飾られている。

目に映る全てのものが、キラキラピカピカな感じ!


日曜日の高級ホテルは賑わっている。

これから結婚式に出席するんだろうな~って人たちもいる。
ハイブランドのスーツやドレッシーなドレス姿、着物を着た人もいる。
見た目ハイレベルのビジネスマンたちもいる。
日本語だけじゃなくて、外国語も聞こえてくる。

今の私の格好が全然普通な感じに思えてくる。
むしろ、Tシャツにジーンズで来たほうが目立ってたに違いない。


待ち合わせ10分前。

私は両親を探す。
来る途中にメールがあって、両親はすでに到着しているってことだった。

視界の先にソファーに腰かけている夫婦が目に入った。
私の両親だ。


「お待たせ~」

両親のもとに駆け寄る。

父は上質なスーツ姿。
役所勤めの父が普段着ているスーツとは明らかに違う、高級そうなスーツ。
母は余所行きのセットアップでパールのネックレスを付けちゃってる。

ふたりとも、しっかり着飾っちゃって、変な感じ。
ホテルのランチのドレスコードって凄いなーって感心しちゃうよ。