そんな2人と次の書記、会計、副会長を置いて


「飯村くん、ちょっといい?」


声を掛けると



「はい!分かりました。」



「ちょっと出てくるわね!」





「「いってらしゃいませ!!」」


だからどんなコン・・・以下略



そうして、この時間だと人気の無い屋上の扉前に行くことにした。

屋上は立ち入り禁止なので、そこに続く階段にはロープが張られ立ち入れなくなってる。

たまにサボりの子が居たりするがここはそこそこの進学校。


昼休みにここに来る子はまれである。



「先輩、返事は聞かなくても分かってますけど。貰えますか。気持ちの区切りのためにも」


少しの憂いをのせた飯村くんに問われて


「うん、ごめんね。飯村くんとは付き合えない。皆にハッキリとは言ってなかったけど私お付き合いしてる彼氏が居るの。」

ハッキリと口にしたその答えに



「やっぱりそうですよね。クリスマス前の終業式の時先輩の首筋に襟すれすれの所に見つけたから。」


ん?何を?


「キスマーク付いてたんですよ、先輩。気づいてなかったんですね。」

クスッと笑って言う飯村くんはすっかりスッキリした表情だ。


対する私は真っ赤になる



「うそ、全然気付いてなかった・・・」


「きっと色々心配な彼氏さんが付けたんですよ。だから振られるのは分かってました。アタックしてても反応鈍くて脈ナシって分かってたし。でも気持ちを伝えてスッキリしたくて。先輩ありがとうございました。」

そう言って先に飯村くんが戻って行った。