あなたの運命の人に逢わせてあげます


真っ赤に塗られたその観覧車は、輪の下部分がビルの中にあった。

そのため、下から昇ってくるゴンドラは、上半分に達するとビルから次々と姿をあらわしていく。

そして、頂上を越えて下半分に達すると、今度はビルの中へ次々と姿を消していった。

「おれも乗ったことないんだ。乗ってみようぜ」