「岡嶋こそ、よくおれの顔がわかったな」

今度はおれが苦笑した。男は成長するにつれ、姿も声もガラリと変わるのに。

「自分でもびっくりしてる。でも、顔を見たとたん、なぜかわかったんだ」

美咲は少し得意げに微笑んだ。