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放課後。

クラスメイトが次々と教室を出ていく。

私は、英語の課題を全部回収出来たか確認していた。

すると、


(……あれ。一人分足りない)


何回か数えても、どうしても1冊足りない。

全員出してくれた気がしていたのだけれど。


(……ん、誰だ?誰のがないんだ?)


クラスメイトはぞろぞろと教室を出ていく。

もし、出していない人があの中にいたら…

そう思うと気が気でない。


(せっかく冬室くんのおかげで集まったのに)


と思い、ふと気づく。


(……あれ?そう言えば冬室くんの課題あったっけ?)


今度は冬室くんの名前に注目して課題を数えていく。


……ない。


冬室くんの課題がない。


(ええー!出してないの冬室くんなの!?)


てっきり一番に出してくれていると思い込んでいた。

もしかして課題が終わってないのかな。


教室を見回すと、冬室くんはまだ帰らず自分の席にすわっている。

スマホをいじっているのが私の席からも見えた。

課題を出していないことに気づいてないのだろうか。


「……はぁ」


何はともあれ、帰ってしまった人じゃなくてよかった。

私は冬室くんのところへ向かった。