「いいから早く」




「う・・・うん」

言われるまま叶翔くんに近寄ると、私の体を持ち上げた。



ちょっと―――!!何よこの格好は!?



恥ずかしい・・・。



私・・・叶翔くんにお姫様抱っこされちゃった・・・。





「未来ちゃん、しっかり掴まっててね?」




「え!?きゃっ!!」


次の瞬間、私と叶翔くんの体が浮かんでいく。




お・・・落ちる―――!!




「叶翔くん、怖いよ・・・落ちる」




「クスッ・・・大丈夫。落とさないから」