「ちょっ・・・ちょっと待って!叶翔くん」

私の手を引っ張ってどんどん歩き出す。




一体何処まで行くの―――!?





叶翔くんに引っ張られて、連れてこられたのは・・・。




人目のつかない中庭。




「叶翔・・・くん?」



私の呼びかけにも反応せず、叶翔くんは辺りをキョロキョロ見渡してる。




何やってんの?




すると、叶翔くんはいきなり両手を広げてきた。




「よしっ!未来ちゃんおいで!」



「え?」