「一番初めの手紙に、ちょっとヒントを出してたんだけどな・・・。『君の願いを叶えるのは、僕だ!』。叶えるという字を出せば、僕の名前・・・つまり、叶翔を連想するかと思って書いたつもりだったけど・・・ちょっと無理があったね」


そう言って叶翔くんは笑ってる。



そうだったんだ・・・。



アレはそういう意味だったんだ・・・。




それに、文字から伝わってくる叶翔くんの優しさ。



ちゃんと私に届いたよ。



ふと叶翔くんが私を抱き締める。



「ごめんね・・・四年前のあの日、突然のサヨナラして・・・。そして、いきなりこうして再会することになって・・・・」




「ううん・・・あた会えて嬉しい・・・」


私も自然と叶翔くんの腰に手を回していた。