でもいつかお母さんは話してくれた。



『これからの人生、未来が、どうか光輝きますように―――。そう想いを込めてつけたのよ』




それを聞いた時、今まで感じたことのない気持ちに襲われた。




普段何気なく呼ばれていたこの名が、突然素敵な響きに聞こえた。




お母さんから由来を聞いてから、自分の名が好きになった。




両親に大切に・・・愛されて育った私。



本当に幸せだったよ・・・?



ごめんね・・・。


こんな私を大切にしてくれたのに、体に・・・心に傷を負ってしまって。