―――彼が転校してきて、半月が経った。




相変わらず、私と桃子には他人行儀だ。




まるで初めて会ったかのように振舞ってくる・・・。





どうしてそんな態度なの?



私たちのこと忘れちゃったの!?




会えてこんなにも嬉しいと思っているのは、私たちだけなの?




せっかく会えたのに・・・・何だか虚しいよ・・・・。




こんな叶翔くん知らない・・・・。





胸の奥の方がズキッと痛んで、私は胸の辺りをぐっと手で押さえた。