しばらくの間私たちは生きた心地しなくて。




お互い慰め合いながら泣いてた・・・・。








もう二度と彼に会えるはずない彼が・・・・・こうして生きてるんだもの。




そりゃ驚くに決まっている。





「そんなの私の方が聞きたいよ!」


私頭を抱えて考え込む。





その時・・・。




「二人で何話してるの?」


聞きなれた声が頭上から降ってきた。



「あっ・・・あの・・・星くん」




テンパって思うように口が動かない・・・・。




「僕のことは叶翔でいいよ」



「あ・・・あの」



「あ!ごめん、用事があるんだ。ごめんね、先帰るね。これからよろしくね!」
彼が私と桃子に微笑みながら、手を振って帰っていった。