「愛音‼ごはんは?」


「あーゴメン。時間ないから...行ってきます!」


急いで家を飛び出す。


「全く…。朝ごはんも食べないで…」


後ろからお母さんの声。

…無視しよう。



「おそ~~い!!!!」


外に出ると、なんと美梨花が待っていた。


「美梨花⁈待っててくれたの⁈」


「もちろん!うちら、親友でしょ?」


ニコッと笑った美梨花。神様だぁ~


「待たせてごめんね…」


「だいじょーぶだよぉ。わぁもうこんな時間!走るよ愛音!」


「えっちょっ、待ってぇ~~!!!」



美梨花を追いかけて、走り出す。



青木 美梨花。中学校のときからの大親友。

絵が上手で、足も速くて、勉強もできる自慢の親友なんだ。



「美梨花、速いよ~~~!!」


「このぐらい飛ばさなけりゃ、遅刻するよ?」


「あぁぁぁぁ……」

自業自得。

まさにこの言葉が、今の状況にはピッタリのようです…

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