「ねえお母さん、ハルはやだよ。絶対やだよ。1人で留守番できるか
ら、今すぐにこいつを家に戻してよ、ねえ…」


あたしがお母さんに懇願していると、


リリリリン♪


電話が鳴った。



「もしもし?」



よそ行きの声でお母さんが対応する。



電話の間、あたしはこの5分間の間に起きたことを一から思い出した。



まず、ハルが同居人になった。


…この時点であり得ないことしてるんですけど、お母さん。



そして、ハルに「愛音のいい旦那さんになりそう」と言った。



あたしの大っ嫌いなハルに、「旦那さんに」とか頭狂ってるでしょお

母さん!ふざけるな!←母親にそんなこと言っていいのかなぁ~?