『ごめん! 今日行けなくなっちゃった』 わたしが貴司にそうメールしたのが、そもそものきっかけだった。 六月某日、金曜日。 同期ふたりが企画した急な飲み会。 そのおかげで、週末彼の家に行くはずだった予定を変更せねばならなくなってしまったのだった。 とうぜん貴司は、 『なにがあったの?』 と返信してきた。 それにわたしは、 『和美の気まぐれ飲み会』 と返す。 すると戻ってきたのがこの、 『じゃあ、僕も混ぜてよ』 社交心丸出しの彼らしいものだった。