「さっきはよくもやってくれたな、浅海!」

「寝てるオメーが悪ぃんだよ!」


「お、また決闘か!」

決闘、と言う名の追いかけっこ
喧嘩した時は大体自然と追いかけっこになる

…一回も捕まえたことないけど、



「浅海!待て!!」

「待つ訳ねーだろ、バーカバーカっ!!」

悔しい。そりゃか弱い女子が現役バスケ部に勝てる筈ないけどさ。
そんなこと思いながら曲がり角を曲がろうとすると、そこから人が出てきた


「っわ、ごめ……」

顔を上げると入学した時から好きだった速水悠輝くんの顔が近くにあった

「え、あ、ごごっごめ…あ。怪我してない…?」

「…大丈夫、」

やばいやばい、神々しいお顔だ


今日は最高の日になる予定、だった。