ーこあー

次の日の夕方赤羽先生を訪ねた。


ーコンコン

赤羽「どうぞ。」

「失礼します…」


そこには知らないおじさんと赤羽先生が仲良く話していた。


赤羽「こあちゃん、ここへ座りな。」

?「この子がこあちゃんかあ!よろしくね。」

こあ「え?」


こあは、赤羽先生の顔を見た。


赤羽「紹介がまだだったね。この人は私の幼馴染で、プロデューサー兼レコード会社の社長の中野だ。」

「え?!」

中野「こあちゃん、よろしくね?」

「は、はい!」

中野「赤羽からあらかた聞いたよ。忙しいとは思うけど、1週間後に歌詞を書いてまたここに来てくれないか?それで、こあちゃんのこと判断しようと思う。いいかな?」

「え?どういう事?」


こあは、また赤羽先生の顔を見た。


赤羽「オーディションだよ。こあちゃん、真剣に歌手になりたいんでしょ?だから、そのチャンスを作ってあげようと思ってね!だから、はやと先生の為にもこのチャンス逃して欲しくないんだ。」

「…こあに、出来るかな…」

赤羽「大丈夫。絶対できるよ。」


こあは、1週間後にまた来る事になった。


家に帰り、お父さんの亡骸に向かって話した。
お父さんは、なにも言わないけど、応援してくれるって思った。
こあは、部屋に戻りノートとペンを取り出した。