ー赤羽ー

俺は、ため息をついた。

あい先生に言えなかった…。

重い腰を上げ、はやと先生の病室へ向かった。


ーコンコン


中から返事はなかった。
耳をすますと、呻き声が聞こえた。
急いでドアを開けると、
顔面蒼白なはやと先生がいた。


「はやと先生っ!!!」


うっすら目を開けた。


はやと「だい…じょうぶ…です」


俺は急いでナースコールをならした。


「はやと先生、痛いところは?」


ゆっくり首を振った。
しかし、はやと先生の手のひらには爪が食い込んで血が滲んでいた。


「本当の事をいいなさい!どこが痛い?」

はやと「ひ…だり…側頭…よ…う…」

「いつから?」

はやと「2…週間…前」

「分かった。」


はやと先生は、すぐに検査室へ運ばれた。



すぐに結果が俺の元へ届いた。

「はあ…」


鎮痛剤で少し落ち着いたはやと先生の病室へ向かった。