信じ切っていた
信じ過ぎて疑うことをしなかった。
少しでも疑う心があれば、何か変わっていたのかもしれない。
もしあの時、彼の叫びに気付いていれば……
彼の心の中の闇や弱さに気付いていれば……
あの時は自分だけが被害者だと思っていた
時間が荒んだ心を変えた
自分中心で考えていたと後から気付いた
冷静に考えれば気付けただろうに
あの時私は気づけなかった。
一方的にメールで彼に別れを告げた
電話すべきだったと思う
怒鳴られるとか切れられるとか思わなかったけど、面と向かって別れたいと言う勇気がなかった
付き合った頃は彼の全てを信じていた
どんなことがあっても彼だけを信じると決めていた
というより、彼だったらどんなことがあっても信じれる
信じたい、そう思えた人だった。
根拠のない自信
きっと信じて大丈夫
いや、絶対大丈夫
そう想って疑うことをしなかった
彼とは全てが似ていた
食の好みも性格も
譲れない気持ちも
大学だって同じ学部だった
色んな事が似ていた
だから運命だと
出逢った瞬間そう感じた。