今日はもう鬼の気配を

感じないので、帰ろうとする


すると、急に耳元で


「あーそーぼ」


知らない男の声がする


とっさに拳を作り

体を回転させながら振り上げる


「おっと、あぶねー」


声の主は後ろへ下がり

拳は当たらない


『だれ?』


腰に鬼のお面

黒髪で着物を着ている男が立っていた