その場に踏み止まり足を動かそうとしないあたしに、 「あーちゃん、俺の事好きになってよ…」 抱きしめる強さが一層増して、優悟の声があたしの耳に届く。 その言葉に目の前が涙でいっぱいになって、景色が歪んで… だけど、それでも視界に入って来る蓮は、本当にズルイ奴だと思う。 でもそんな蓮を、4階の窓から門に向かって歩いて行く蓮を、見つけてしまったあたしもどうかと思った。