何考えてんのか分かんない蓮だけど、それを分かってしまう優悟はさすがだと思った。 幼なじみって、小さい頃を知ってるだけあってある程度は分かってしまうのかも知れない。 「蓮の事気になる?」 「へ…?」 優悟からの質問にマヌケな声を出してしまったのは、まさかそんな事を聞かれるとは思ってなかったからで、 「あ、噂をすれば」 そう言った優悟が指差した方向を目で追えば、中庭を歩く蓮がいた。