全てが初めてなあたしは、告白後の対応の仕方も知らない。 「あーちゃん、こっち向いてよ寂しいから」 落とされた声に顔を上げ、優悟を見ると、 「やっと見てくれた」 白い歯を見せて嬉しそうに笑う優悟に、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 息が白く吐き出され、鼻も真っ赤で凄く寒い。 …だけどこの場にいたかった。