俺様野郎とパシリなあたし







―――――――――…☆


視界が朦朧としてる。


薄く目を開き、視界の端に時計を捉えたあたしは、


「8時45分…?」


寝起きの目を擦りながら、小さくそれを読み上げた。


そして、自分の言葉にやっと頭が回った瞬間、


「8時45分!?」


ガバッと起き上がり、混乱する頭で「学校に行かなくては!」と、考えた。だけど…


「あれ…夜?」


ふと目を向けた窓の外が暗いことに気付いて、まだ夜なんだと分かった瞬間力が抜けて溜息が出てしまった。