『蓮くんって明菜の彼氏なんでしょ?また連れて来てね』 ふふっと笑ったお母さんは、きっと色々勘違いしちゃってる。 走りだす電車にお母さんの姿は小さくなって、あたしは笑いながら手を振った。 …きっと、今度会う時は笑ってる。 蓮の方に振り向くとあたしを見下ろしている、いつもの蓮がそこにいて。 「蓮…今日は本当、ありがと」 恥ずかしくて、途中俯いてしまったあたしの頭に優しく手が乗っかった。