その場に、冬の冷たい風が通り抜ける。 お母さんとあたしの視線は絡み合い、お互い目を離そうとしない。 だけど、先に外されたお母さんの視線はあたしの手へと移動して、 「「………」」 蓮と繋いでいた手を、どちらからとなく離した。 焦ってお母さんを見ると顔を背けていて、 「お母さん…」 あたしが小さいながらに呼んでも、お母さんがこっちを見てくれる事はない。