俺様野郎とパシリなあたし







全身ずぶ濡れになって、歯がガチガチ言い始めても、あたしは泣き続けた。


さっきまで届いていた笑い声も、笑顔も。


もう、届かない。


たった数時間前まで、あんなに笑っていたのに。


…悔しかった。


腹立たしかったのは、他の誰でもない、自分。


あの日、塾に行っていたら。


あの日、お母さんの言うことをちゃんと聞いていたら。


あたしは、今でもそう思ってしまう。