俺様野郎とパシリなあたし







…寒い。


いつの間にか降っていた雨に、体温が奪われていく。


肩を両手で抱きながら、あたしは降り止まない雨の中へと飛び出した。


「お父さん!」


叫んでも届かないのは、雨の音で掻き消されたからじゃない。


…もう、この世にいないから。


血と雨と、焦げるような匂い。


赤いランプが何度もあたしの顔を照らす。