だけど、それ以上に分かりたくない自分がいた。 自分の記憶に制限かけて、無理矢理思い出すことを拒んでた。 だけど、俯いていた顔を上げた瞬間、簡単に記憶は蘇った。 「…お父さん」 小さく呟いたあたしの目から、涙が落ちる。 泣こうと思ってないし、ましてや泣きたくなったわけじゃない。 ただ、勝手に涙が零れた。 その事で、お父さんがどうなってしまったのか、自分の涙で分かってしまった。