「嫌いなのか?」 もう一度聞く蓮に、あたしは膝を抱えて俯いたまま。 尚もドクドクと鳴り響く心臓が、あたしを急かして余計に答えられなくなる。 だけど誤解されるのは嫌だったから。 あたしは俯いたまま、懸命に首を横に振った。 無言で首を降り続けるあたしに、蓮の「はぁ?」って気の抜けた声。 「違う、嫌いじゃない」 嫌いなんかじゃない。