蓮の不機嫌な顔にわけ分からず首を傾げると、 「無理、俺が連れてく」 再び優悟の声が落とされた。 無理って、あたしが無理。 まず、この視線に堪えられない。 あたしは周りを見渡すと、 「せめておんぶにして…」 額を押さえ、そう言った。 優悟は背中にあたしを移すと、視線を集めたまま体育館を歩き出す。 その横顔は全然気にしてない様子で、本当におめでたい奴だと思った。