「何が?」 さっきとは打って変わって、穏やかな声の蓮は、本当ズルイ。 そんな声で聞かれたら、言えなかった事も、簡単に言えちゃいそうで… 「あぁやって、死を迎えるのだけは絶対に許せない…」 蓮の瞳をしっかり捕らえ、少し震える声で口にした。 手は尚も震えたままで、あたしの心情をそのまま映し出す。 「苦しくても、悲しくても、その先には絶対に未来があるはずなのに…」 …どうして、自分で命を絶とうとするの?