蓮の鼓動が背中から伝わって、あたしの心音と重なる。 それが妙に心地良くて… あぁ…駄目だ。 落ちていく呼吸音と、重たくなってく瞼。 「おい、寝るな」 振り返ってあたしに命令口調で呟く蓮。 だけど耳元で言われたせいか、蓮の甘いハスキーボイスが余計あたしに眠気を誘った。 ぼやける視界で天井にできたシミを見つけ、ふと頭に浮かぶ。