俺様野郎とパシリなあたし







痛くない…。


微かな疑問に目を開けると、飛び込んで来たのは蓮の整った顔。


…それも、超アップ。


「いてぇ…」


苦痛に顔を歪める蓮は、そう呟いた後「そして重い」と付け足した。


その言葉を特に気には止めず、固まるあたし。


いや、逆に気に止める事ができなかった。


だってそれ以上に、蓮との顔の近さに驚いている自分がいて…