すると蓮はあたしの頬つっ突きながら、口を尖らせた。 「明菜ネコっぽいし、調度よくね?」 ぷにぷにと指先で頬を触られながら耳を傾ける。 だけど、あたしには蓮の言った意味がいまいち分からない。 「自分で飼え。バカ蓮」 離れてくれない+新学期早々、意味不明な蓮に嫌気がさして、思わずあたしのパンチが飛ぶ。 「…ってーな!」 腹を押さえ、叫ぶ蓮を背中に、あたしは寮へと戻った。