「なんでもない」 笑い過ぎて出た涙を拭き取りながら、ふと思う。 そういえば、こんな風に温かく食卓を囲むのは、いつぶりだろう? 蓮と食事をすることはあっても、こんな風に自分の周りから、会話が聞こえる事はない。 胸の奥がキュンと小さく音を立てたのが分かった。 忘れかけていた感情が、一気に胸を駆け巡る。