まだ小さくて、危なっかしい。


そんなのんちゃんを、いつもと少し違った、優しい表情で見る蓮。


あの蓮からは想像できないほど、その姿は“お兄ちゃん”だ。


「のんちゃんね、蓮ちゃんだいすきなんだ★」


しばらくしてお風呂場に入って来たのんちゃんが、乳白色のお湯を見ながらいった。


「あきちゃんも、蓮ちゃんすき?」


「え…!?」


突然の質問に、思わず素っ頓狂な声が出る。