もう…ありえない! この、泣きたくなるような状況を見事に作ってくれた犯人は… 「バーカ、俺の部屋は女よりも綺麗だっつの!」 もちろんこのバカ男、蓮だ。 今回も、殴りたくなるほどブッ壊れた思考回路で、あたしを振り回している。 「寮に帰りたい…」 蚊の鳴くような声で呟いた言葉も、電車の音に掻き消されてしまった。