「何であたし…こんな事になってるの?」


ガタンゴドンと音を立てる電車の中。


あたしは、頭を抱えながら呟いた。


「優悟の部屋だけは行きたくねぇー!」


「はぁ!?何でだよ!」


「死ぬほどきたねーかんな!地獄だ、ありゃ」


あたしの両端では、二人の男子が変な口論を続けていて。


目の前に見える窓からは、物凄いスピードで、外の景色が流れている。