自販機の影で格闘するあたしと蓮の前を、担任が通り過ぎて行ったのだ。 「…!?」 肩に沖縄のパンフレットをぽんぽんと叩きながら、お気楽な表情。 そんな担任とは裏腹に、あたしは目を真ん丸くして固まった。 声を押し殺し、叫びたくなるのを必死で我慢する。 「暴れんじゃねーよバカ明菜」 蓮に耳打ちされて、やっと口を押さえられた意味が分かった。