…早く、部屋に帰りたい。 正直、これが本音だった。 「俺、好きな人がいて…」 「あっ!」 彼の言葉を遮った、あたしのでかい声。 だけど、悟ってしまったんだ。 「あなた、まさかあたしの…」 ゴクリと唾を飲む音が聞こえてきそうなくらい、彼の目が真剣になる。 「あたしの友達のちいちゃんが好きなんでしょ!?」 「はぃ!?」