―――――――――☆ 「明菜ちゃん、ちょっといいかな?」 「え…うん」 その日の夜。 自由時間も終わり、ホテルについて、ご飯も食べ終わった後。 あたしは濡れた髪をタオルで拭きながら廊下を歩いていた。 それはちょうど、お風呂からあがって、部屋に帰る途中だった。 一人の男子が、あたしの前に影を作った。