くっそぉ…追いつけない!


蓮のバカ長い脚で、今日もあたしは悔しさへと落とされる。


「俺に追い付こうなんぞ、100万年早いわ!」


…くぅぅ、ムカツクー!


「ははははっ」と大口開けて笑う蓮。


後ろに首だけをくるりと向かせて、あたしに悪魔の笑みを見せる。


悪魔だ…こいつデビルだ!


そう感じ、頭の血管がピキッと音を立てた時だった。