…手が、熱い。 「れんー…どこいくん?」 ポンッと前に踏み出て、顔を覗かせる。 「…寮」 即答した蓮に、少しムッとした。 もうちょっと話し続ける努力してくれてもいいじゃん。 パッと手を離すと、その場にしゃがんで膝を抱えた。 「ウチ、もう歩かれへんわぁ」 少し、いじけたフリをして、蓮の気を引こうとした。 …ただ、それだけだったのに。