俺様野郎とパシリなあたし






目線を少しずらしながら確認すると、鼻を真っ赤にした蓮の姿。


「お前なぁ……?」


「は、は、はいっ!」


危険を感じて、いつでも逃げれるように準備する。


蓮がボスボスと激しい音を立てて、あたしに近づいて来た。


また何かされる!?


そう思ったけれど。


「あぁ…もう電池切れ。早く飯作って…。」


目の前でしゃがむ蓮。


よっぽどお腹が空いてるのか「腹空きすぎて吐きそう…」なんて言ってる。